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2021.03.29

書籍をご恵贈いただきました

書籍をご恵贈いただきました

最近、書籍を2冊、ご恵贈いただいておりましたのでご紹介させてください。

1冊目 行政手続学会編・山下清兵衛監修『行政手続実務大系―適正手続保障を実現する実務と書式―』(民事法研究会、2021年)

監修者で弁護士の山下清兵衛先生からご恵贈を賜りました。誠にありがとうございます。山下先生は私も所属する租税訴訟学会の副会長でいらっしゃり、大変高名な先生です。最近、私がふいにご連絡を差し上げたことに何度も丁寧にご返信を賜り恐縮しておりましたところに書籍を賜り、大変有難く存じております。

納税者が課税当局によりされた課税処分に不服がある場合に採り得る手段には不服申立てや訴訟があるわけですが、それらについての規定は国税通則法という法律に置かれています。しかし、行政上の処分に不服がある場合の手続については、一般的には行政不服審査法及び行政事件訴訟法という法律に定められており、国税通則法には税の分野におけるその例外が定められているに過ぎません。その意味で、国税通則法は行政不服審査法や行政事件訴訟法の特別法である、といわれます。これが本来私のような税の専門家が行政手続全般について理解しておかなければならない理由でもありまして、本書籍で勉強させていただく所存です。

2冊目 三木義一編著『よくわかる税法入門[第15版]』(有斐閣、2021年)

神奈川大学助教の藤間大順先生からご恵贈を賜りました。誠にありがとうございます。編著者の三木義一先生(前青山学院大学学長・弁護士)は私の大学院での恩師であり、藤間先生はその三木先生の気鋭のお弟子さんでおられます。藤間先生とはプライベートでも親しくさせていただいており、以前はその初の単著債務免除益の課税理論』(勁草書房、2020年)で校正のお手伝いをさせていただいたりもしました。大変博識で真摯な研究者でおられます。私よりも10歳は年下のはずなのですが…私は彼に及ぶべくもなく頭が下がりっぱなしです。

本書籍の初版は2001年に発行されており、以来20年、版が重ねられている税の教科書のベストセラーです。現在は三木先生とともにその門下筋の諸先生方が執筆に当たっておられるのですが、今回から藤間先生がそこに加わられたとのことで、大変嬉しく思っている次第です。タイトルどおりの税の入門書なのですが、教科書とはいえ難解さからは程遠く、読みやすいように税理士と学生が問答するスタイルで書かれていて、税に土地勘がない大人でもとっつきやすい内容になっています。大きな書店であれば必ず置いてあるような本ですので、是非一度お手に取ってみていただきたい一冊です。

(公認会計士・税理士 峯岸 秀幸)